「不調が日常」でも生きる意味をくれた物語 〜『ふつつかな悪女ではございますが』〜

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こんにちは、chefです。

最近わたし自身、メンタル的にも体力的にもちょっと落ちてたなーという時期があったんですが、そんな時に助けてくれた物語があります。今日はそれを紹介しようと思います。


中村颯希さん原作の「ふつつかな悪女ではございますが 〜雛宮蝶鼠とりかえ伝〜」というお話なんですけど、小説版もコミカライズ版も両方読んじゃうくらい、今すごく好きな作品です。

タイトルだけ見ると、よくある「悪役令嬢もの」かなーって思われるかもしれません。わたしも最初はそう思ってました。でも実際読んでみると、不調と共に生きることへの深いメッセージが詰まった物語だったんです。

舞台は中華風ファンタジーの後宮、「雛宮(すうぐう)」。未来のお妃様候補になる5つの名家のお姫様たちが集められて育成されている場所です。物語の中心になるのは対照的な2人のお姫様。1人は黄玲琳(こう れいりん)、容姿端麗で儚げ、完璧に見えるけど、周りに悟られないように隠しながら常に病と隣り合わせで生きている子。もう1人は朱慧月(しゅ けいげつ)、見た目も振る舞いも評価されず、感情的になって当たり散らしてしまうこともあり、「雛宮のどぶネズミ」と疎まれてしまっているお姫様です。

ある日、朱家の炎を司る術によって、この2人の魂が入れ替わってしまうんですよね。蝶よ花よと敬われていた玲琳は嫌われ者の慧月の体に、慧月は羨ましいと思ってた玲琳の体に収まることに。しかも魂が入れ替わる前に慧月自身が起こしてしまった罪のせいで、中身は玲琳なのに慧月は牢屋に入れられたり、理不尽な刑に処されそうになったりするんです。

📚気になった方はこちら(1巻)


慧月の体に収まった玲琳は、普通なら落ち込んでしまいそうな状況なのに全然へっちゃら。それどころか、今まで病弱すぎていろんなことに制限がかかっていた自分、いろんな人を心配させてしまう自分をずっと責めていたので、「健康な体最高!」ってところで、獣に噛まれるまでは噛まれてもいないし、みたいな前向きさがあって。驚く胆力の持ち主だったんです。

死ぬまでは生きているのですから、起きてもいないことにそんなビクビクしたり怒ったりして、そういった負のエネルギーを使うなんて命がもったいのうございますわ

このセリフ、すごく印象的でした。プラス、玲琳って本当に努力家で、いつ死んじゃうかもわからないから、明日やろうと思っても生きているかわからない、だから今やろうっていうスタンスの持ち主なんですよね。

不調は日常。好調を待っていては鍛錬できません

という言葉が出てくるんですけど、まさにこれだなーと。


わたし自身、20代の頃に橋本病っていう甲状腺の病気がわかって、体調が悪くなるとすぐ肌の状態が悪化してしまってたんですね。お肌が荒れると本当心もすさむんですよ。だってもう完全に人から見られる場所だから、清潔にしてても清潔感がなくなっちゃう。もう自分の中で一番のコンプレックスと言っても過言じゃないくらい悩んでました。

さらにHSP気質もあるので、体調が傾いてくるとメンタルも引っ張られてくる感覚があって。どっちも傾きやすい性質を自分は持ってるなーって思ってたんです。

でも「不調こそ日常」って思えるようになると、気力がゼロの日でも「今できることを少しずつやろう」って思えてくるんですよね。それにこの物語を読んでると、自然と笑っちゃう場面が多くて、それだけで元気が出てくるんです。

完璧じゃなくても、自分の記憶の中の一番のベストな日じゃなくても、「今日できる100%」で動くこと。それが生きることなのかもしれないなって、この物語から教えてもらいました。


余談ですが、今回のスタエフではほとんど玲琳のことしか話せなかったんですけど、実はもう一人の主人公・朱慧月(しゅ けいげつ)もすごく好きなキャラクターなんです。

慧月は容姿にも恵まれず、劣等感からくる卑屈さで「雛宮のどぶネズミ」と呼ばれてしまうくらい、周りに当たり散らしてしまうこともある子。でもその裏には、厳しい生い立ちの中で誰にも頼れず、苛烈な言動や振る舞いをすることでしか自分を守れなかった経緯があります。

物語が進むにつれて、慧月は少しずつ本来の「ひたむきさ」を取り戻していきます。それが今度は逆に、いつも自分を律して感情を抑え込んできた玲琳のほうに、「人は感情で動いていいんだ」「ままならない自分も愛していいんだ」「人に頼っていいんだ」っていう、当たり前だけど玲琳自身が消してしまっていた“人間らしさ”を思い出させていくんです。この2人の関係性、本当に素敵だなと思っています。


この物語、こんな方に読んでほしいなと思います。

  • 完璧じゃない自分をなかなか受け入れられない方
  • 白黒はっきりつけたくなって、自分を苦しめてしまいがちな方
  • 不調と付き合いながら日々を過ごしている方

しかもこの作品、最近アニメ化もしています!(2026年7月から放送スタート、Amazonプライムビデオでも見られます)文字を追うのが苦手だなという方は、アニメで触れてみるのもおすすめです。

もし今日しんどいなと思ったら、この物語がそっと背中を押してくれるかもしれません。ぜひ手に取ってみてください。


音声で聴いてみる🎧

🎙 stand.fmの放送はこちら→【https://stand.fm/episodes/685cfd5d256d54b662c96ed3

📝 ここでは書ききれない、もうちょっと個人的な話はnoteに綴ってます→【https://note.com/lively_chef1135

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。また明日!

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